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ソーシャルメディアツアー佐賀 #SoSA

Mon, 9 September 2013

こんにちは。

おなかいっぱい胸いっぱい状態ですが、そんな時こそ記事をまとめます。

先週金曜日より、佐賀県にてソーシャルメディアシンポジウムに参加しておりました。

一日目のパネルディスカッションが終了してからはメディアツアーとして佐賀を案内していただき、

二泊目の御宿は武雄市にある竹林亭さんに宿泊。

天皇陛下もご来館、ご宿泊されるというこちらの御宿は…

ガラス張りの大きな客室には部屋ごとに緑豊かなお庭がついていて、

そのお庭の中を散歩しているとなんとプライベート露天風呂があるという…、

なんだかもう夢のなかの旅館のようでした。むしろ夢だったのかもしれない。

 

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美味しい御夕飯をいただいた翌朝は御宿の方が見えなくなるまで手を振って御見送りしてくださり、

そのまま武雄から鹿島市に移動して、日本三大稲荷の一つに数えられるという祐徳稲荷神社へ。

商売繁昌、家運繁栄、大漁満足、交通安全等種々の祈願が絶えないというこちらの神社は、

まるで平安絵巻のような自然の美しさと神社らしさがあり、

鈍感な私にも「気がいい場所だ…」ということはよくわかりました。

 

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こちらは幕末の佐賀藩主、鍋島直正が家紋としていた杏葉紋。
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(ぎょうようもん、と読み、もとは豊後の戦国大名大友家が用いた家紋だったそうで、

大友家の勢力が強まるとともに杏葉紋の権威も高まり、九州の諸将の憧れの家紋になったというから、

なんだか更に凛々しく力強く感じてしまいました…。)

見上げた時に気付いたこちらの美しい色は、グリーンはウグイス石から、

白は牡蠣から、青は藍銅鉱を顔料にしているそう。

簡単には出せない、奥深い色なんだろうなあ…と引き込まれました。

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(ちなみにこの神社は別名ハート神社とも呼ばれているそうで、この写真にもよく見ると

ハートがたくさん。

ほんとは猪の目をモチーフにした猪目という日本の伝統的な文様のひとつなのですが

ハートだと思うと、だいぶラブリーな感じに見えてきます…。)

 

ふう。日本の伝統って素敵だなとしみじみしながらバスに揺られ、

有明海の国内最大の広さを誇る干潟へ。

(なぜか駐車場で踊っているかたがた。この日はそこらじゅうで小さなお祭りがあったそうです)

 

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今日は旅のしおりに「干潟のガタでガタパック」と書いてあったので、

腕とかにパック体験をするのかな?なんて思いながら、

(ちなみに有明海の干潟とはおよそ8万年前の阿蘇山噴火時の火山灰が時間をかけて

粘土質の泥に変わり、川の流れで運ばれてこちらまで来たもの。

河の上流から流されてきた有機物や栄養塩が堆積しやすくなっているため、

リンや窒素などの養分を含んでいるそう。)

有明海の太陽を浴びてそだった、オレンジ100%の美味しいジュースをいただいてのんびりしていたら…

 

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なぜか有明海をバックに人数分並ぶ洗面器と大量のガタ。

え?これ芸人みたいな流れ…?

 

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今にも顔面パックでクイズ番組状態かと思いましたが、この日は手だけで無事に終了。

(そんな勘違いをしていたもんだから、干潟には何よりも不向きであろう白いワンピースを着ていってしまった…)

鹿島市の樋口市長と。

ガタを洗い流すとツルツルになっていたので、できることなら全身で入りたかった…。

 

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顔面ガタつっこみをのおいしさを逃した、ほんの少しの悔しさをあとに、富久千代酒造へ。

実は佐賀の鹿島市は、世界的な賞を受賞する隠れた酒どころでもあるのです。

酒蔵をめぐり蔵人と触れ合いながら、そちらのお酒をいただけるという酒蔵ツーリズムも大人気の場所で
(次回は2014年の3月29日と30日!!!この日は町中がほろ酔いでめちゃくちゃ楽しいイベントだそう)

街並もふるきよき。

(敢えてのシュール写真を一枚)

 

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こちらが、2011年に世界一に輝いた「鍋島」を主要銘柄として扱われている

富久千代酒造さん。今回はツーリズム同様、贅沢にも6軒のお酒を利き酒させていただきました。

こちらの酒造さんは一日目から一緒にまわってくれている佐賀県のエバンジェリストこと

江崎ひとみちゃんの秋からの就職先でもあります。彼女はメディアツアーの行き先や冊子づくりのデザインを始め、

本当に細やかな気遣いをしてくれて、お料理が出てくる度に器に興味をもち、

日本酒にも詳しく、女子大生とは思えない落ち着きっぷりで、とても魅力的な女性でした!

こんな子が伝道師として地元の佐賀を愛しているなんて、素敵なひろがりだなあ。

 

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どれも本当に美味しく、日本に生まれてよかった!!と改めて感動。

ただ、初めての利き酒に、端から順にグラスを空けていくことだと勘違いしていた私は

ひとりだけ3番目あたりでベロベロになり、次の武雄市へ移動するバスの中で爆睡し、

60分後「ここはどこ?」状態で起き上がると、突然の九州オルレコースというハイキングがスタート。

みんなに少し遅れをとりながらも、元気だけが取り柄なので走って追いかけること約15秒。

 

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しっかり追いつき、爽やかな竹林と、全国七位の巨木に選ばれたという武雄の大楠の木に出合うことができました。マイナスイオンてんこもり…。

 

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綺麗な空気で深呼吸をして、日本酒もすっかり抜けたところで、

大楠から歩いていける武雄図書館へ。

こちらの図書館……、最近なにかと話題になっていますが、みなさまご存知ですか?

ただの市の図書館ではないのです。

だって図書館の駐車場なのに、すでに車がウェイティングの列。

それもそのはず、約半年にわたる一時休館を終え今年の4月にリニューアルオープンをしたこちらの武雄図書館。

6月まででの開館3ヶ月でなんと26万人を越える人が訪れているのです。

(ちなみに武雄市の人口は5万人)

運営するのはTSUTAYA等の運営をするCCCことカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社。

そう、東京では既に言わずと知れたホットスポットとなっている代官山蔦屋書店のような

場所が、

なんとこの佐賀県武雄市にも存在しているのです。

ということは、図書館のなかにスターバックスがあり、カフェラテを飲みながら読書して、

最新の雑誌を買いながら、気になっていた古書をかりられるということです。

これほどまでに図書館に衝撃をおぼえたことも、スタバに衝撃をおぼえたことも

まったく初めての経験でした。

(今回は特別に撮影許可をいただいたので写真を載せます)

 

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以前からあった約20万冊の蔵書はすべて書棚に並べ、図書館の本とCCCの売り物である書籍が同じ場所にあるという奇跡。

(もちろん棚でわけてあったり、背表紙などで売り物と貸し出し用の違いがごちゃまぜになることはないようです)

驚いたのはTSUTAYAのTポイントカードで、図書館の本もかりられるということ。

だから、買いたい本とかりたい本を同時にカウンターに持っていって手続き及び清算することができるのです。

電源コンセントもしっかり設備されたテーブルには、いわゆるノマドワーカーの

姿も多く見られ、さっきまでハイキングしてたのに…

なんだかここはもはやどこなんだろう…。と、不思議な気持ちになりました。

 

そんな勇気ある決断をされたのは武雄市の樋渡啓祐市長。

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市のホームページを完全Facebook化し(いいね数はなんと約3万!!!)

せっかくだったら、ということでそこに地元の生産品を紹介するEC機能をつけ(最初は2商品がスタートという…)

生産者さんの売上がぐーんと増えたので、今月よりそれを正式にサービス化した

JAPAN satisfaction guaranteed 

として、各自治体のFacebookページ及びEC機能を整え始めているという、ものすごい行動範囲とスピード感。。。。。

(ちなみにこのサービスのFacebookグローバルページのいいね数は431万…もはや、想像を絶する世界)

実際に住む市民のかたがたの意見は色々あるかもしれませんが、私個人の意見でいうと

物と情報が溢れるこの時代こそ、ストーリーを伝えなければ物の価値はなくなると思う。

このシステムは、まさに現代ツールの最高に理想的な使い方なのでは、と…

そして、地方自治体が各々お金を稼ぐということはこれからの日本にとってもきっと必要なこと。

ただそのやり方が難しい、という事実の中で、それをシステム化してプラットフォームづくりをしているのが、

佐賀県のひとつの小さな市だということに、ほんとう興奮と好奇心を隠しきれませんでした。

頭の中で、次回の佐賀行き日程を具体化したのは言うまでもありません。

市長、貴重な御時間をありがとうございました!

 

本当に魅力的なS.A.G.A佐賀3日間でした。

最後は唐津から糸島までバスで送っていただき、

せっかくなので知り合いが沢山行っている博多のサンセットライブにちょこっと足をのばして今朝帰宅。

 

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あたらしい知識と経験、そしてすべての素敵な出会いやご縁に心から感謝!

本当にありがとうございました。

 

 

本件へのお問い合わせは
ソーシャルツアー@SAGA実行委員会事務局まで。

(昨年より、佐賀県民となった実行委員長の田中淳一さんが発足し、運営窓口を

九州在住の方がつとめ、地域まるごと大きなチームで動いている本プロジェクト。

佐賀県エバンジェリスト(伝道師)構想の第一回目として、

県外在住の私ではありますが、光栄なことにお声がけいただきました。

正式なページなどが整う前のローンチとなってしまいましたが、

今後これを機に、佐賀とももっともっと身近にお付き合いさせていただけたらと思っています。)


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