PROFILE

村上萌・写真

MOE MURAKAMI
1987/8/16
Lifestyle Producer

moe@gar-ten.com

MORE

TOP STORIES

NEXT WEEKEND

ちゅうもえの楽屋にいらっしゃい♪

ARCHIVES

 

RSS

母のこと

Sun, 29 June 2014

ブログやネット上に書くのもどうかと思ったけど、

会ったことのないかたへの感謝の気持ちをちゃんと伝えたくて、ここにまとめます。

 

先日北海道でいくら丼を食べている時に、弟から電話がかかってきて

それからは涙で塩辛くなり続けるいくら丼をかきこんで、急いで飛行機を予約して東京へ戻りました。

母が入院しました。

ドラマに出てくるような恐ろしい病名を聞き、眠ればきっと夢だと思ったけど何度起きても現実でした。

 

そのとき、自分がいかに健康や平和を前提に自分の未来を設計していたかを痛感し、

いい年して母に依存しすぎているせいで、予定や希望、自分の中で多くのことが変わっていく情けなさを感じました。

 

こと、母のことになると、この世の誰と比べても、私はどうしても綺麗な言葉ではまとめられません。

それはきっと、私の喜びや悲しみを同じように感じてくれて来た母だからこそ

母のことを一切客観的に見ることができず、言葉にできないんだと思います。

 

突然だったので、母がそのままにして入院してしまった実家に久々に戻り、

冷蔵庫の中にしまってあるちょこちょこしたおかずや、あちこちに飾ってある綺麗な花、

全てが夏仕様に変えられた玄関マットや置き物、壁の絵を見て

いかに母がこの家の生活を楽しんでいたかを改めて感じ、そんな大好きな家にこれから

しばらく帰れないことがただただかわいそうで…、

 

子供のように口を開けて泣きながら、これから始まる長い闘病生活と向き合う準備をしました。

 

私は、小さな頃から“とこぶし”と言われるほど母にくっついていて、

にも関わらず大人になるにつれて、なんでも自分1人でやってきたかのように偉そうにして、

ライフスタイルプロデューサーなんて名乗ってるけど、私のカスタマイズ精神なんて

ほとんど母のまねっこにしか過ぎないのに。

 

ここ最近はお嫁にいったくせに、まだまだ母に孝行できず、

素直な優しさなんて見せると、まるで大人になったみたいなのが恥ずかしくて、

26歳にもなっていつまでもわざわざ子供ぶって、母が優しくすればするほどツンとしていたような気がします。

 

そんな、私の中で「絶対」の同義語であるかのような母という存在が倒れて、沢山のことを考え直している今です。

 

病気については、調べてみると今では治療法もあるようで、

必ず元気になって家に戻ってこられるように…

今は家族でその希望を胸に、しっかりと闘っていこうと思っています。

 

こんな、極めてプライベートなことをブログに書こうと思った理由は、インスタグラムでした。

母は、私の薦めで@suzy_momoというアカウントで昨年の6月からインスタグラムを始めていました。

最初は3人しかフォロワーがいなかった母ですが…(私と、私の夫と母の親友w)

感性を写真で切り取ることで人と共感し合えるこのツールがとてもマッチしたのか、

気付けばたった1年で2000人を超えるフォロワーさんが増えました。

プロフィールなんて「桃代」という名前のみ。

一般人女性、59歳にしてはかなり驚異的な数なんじゃないか…と思います。

 

スクリーンショット 2014-06-29 15.33

 

そんな母が、病気が分かった時に、治るまではインスタグラムを休止します。という報告をしました。

日常の感動した瞬間をシェアし合う場所だからこそ、

インスタグラムで辛い闘病記は綴りたくない、というのが彼女のポリシーだそう。

 

母のその投稿を見て、本当に多くのかたが優しいコメントをくださり

一つのコメントを見る度に涙で前が見えなくなるほどでした。

 

そして、それから3日も経たないうちに、母のフォロワーの中の方々が

ハッシュタグ「#桃代党」というタグを作ってくださり、

病院の窓から空を見上げることしかできない母のために「桃代に見せたい」と思った写真を

皆で投稿しよう、という呼びかけをしてくれました。

 

こんな感じ。

 

スクリーンショット 2014-06-29 15.03

 

 

私は、以前からインスタグラムを現代版の短歌と称していましたが、これはまるで現代版千羽鶴。

会ったこともない多くの方や、久しく会っていないかた、本当に沢山の人が、

母を応援する投稿をしてくれているのを見て、母と一緒に泣きました。

 

治療の合間にインスタグラムのタイムラインを見る事はできるので、本当に母の励ましになっています。

待ってくれている人がいること、誰かの希望になれること、そんなことが

闘病生活の中でとても大きな支えになることを知りました。

 

皆様、この場を借りて(自分のブログですが)心より御礼申し上げます。ありがとうございます。

 

母は必ず乗り越えます。

そして私も、泣いてるんじゃなくて、長女としてしっかり母を支えていこうと思います。

私の仕事を、言ってもいないのにいつも楽しそうに調べまくり、全部把握している母のためにも、

今を止めずに、ますますちゃんとやろうと気持ちを引き締めました。

 

(ハッシュタグは、友達のはあちゅうと二人で運営している有料サロンちゅうもえのメンバーが

母のインスタグラムをフォローしてくれていて、呼びかけてくれました。

ちゅうもえメンバーを始め、母のその他のフォロワーさんや、私の本を読んでくれた人、

母の古くからの友人や、私の仕事先の人まで…まったく別々の場所に住み、

お互いに会ったことのない方々が、母を応援してくださる気持ちを元に

「#桃代党」という一つの共通言語で繋がっていくこと…本当にあたたかく優しい輪です。

ちゅうもえ関西の皆さん、そんなきっかけを作ってくれて心からありがとう。)

 

 

そして、こういうことを文字にまとめることを悩みましたが、嫌な気持ちになる方がいたらごめんなさい。

自分のもっている発言場所ではやはり御礼が言いたくて書かせてもらいました。

 

 

 


母のこと への3件のコメント

  1. かぷりちーの 2014年6月29日 11:22 PM

    萌さん

    こんばんは。去年萌さんの本に一目惚れして購入して以来、大好きになってしまった大学4年のかぷりちーのと申します。
    いつもブログを拝見させて頂いているのですが、今日はいてもたってもいられなくなってコメントしちゃいました(>_<)
    お母様のこと、心より快復を願っています。20代になると父母が倒れたりすることが多くなって、私も心の奥底では倒れちゃうんじゃないかって、いつも怯えています。萌さんはお母様のご病気とちゃんと向き合い、一緒に頑張ろうとしていて、本当に強い方だなって思います!
    お母様、そして萌さん、萌さんを支えている多くの方を応援しています! !頑張って下さい。そして萌さん自身無理をしないでくださいね(*^^*)
    私も現実では何も出来ないけれど、応援してます。

    >> 返信
  2. 関根陽子 2014年6月30日 10:18 PM

    桃代さん 萌さん
    こんばんは、去年リース作りに参加させて頂きました。とても人間力のある親子でキラキラしてました。すごく楽しかったし、私も公私ともにいろいろ提案できる様になりたいと羨ましかったです。
    元気になって今年も一緒にリース作りたいです。
    マイペースに頑張って下さい。ずっと応援してます!

    >> 返信
  3. サリー 2014年11月12日 11:18 AM

    失礼します。
    私はK大学の2回生で、以前萌さんの講演を受けてすっかりファンになってしまいました!それでこの記事を見つけて、どうしてもコメントしたくなったので。

    実は私もちょうど6月末に母が急に入院し、もう完全に治ることはない病気にかかってしまったんです。それも、5年生存率は1.4%で…。
    偶然とは言え、萌さんも似た境遇にあることを知り、ついいてもたってもいられなくなり、コメントを残します。このブログを見て、私もしっかりしなきゃ、と思えることができました。
    これからたくさんの壁を乗り越えないといけないけど、母の支えになれるように、頑張ろうと思います。

    >> 返信

サリー にコメントする コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  • facebook
  • twitter
  • < NEWER POSTS 
  • HOME
  •  OLDER POSTS >