Fri, 8 November 2013
こんばんは。夜は冷え込むようになってきましたね…。
私の著書「カスタマイズ・エブリデイ—コーヒーは、ダブルトールノンファットエキストラホットラテ—」
(自分でつけといてサブタイトルは以下略なんて書くわけにもいかないので、
「コ」って打ったら「コーヒーは、ダブルトールノンファットエキストラホットラテ」と出るように登録しておきました…。
ふふ。それはさておき、)
にも出てくるこの写真とか、
コカ・コーラジャーニーの連載で出てくるこの写真とか…、
まぁ、私はとりあえず天気がいいと外で食べたくなってしまい、暑すぎず寒すぎない季節は外で朝食を食べています。
小さなベランダにはどう考えても茶番なんだけど、テーブルとイスを設置して……、
季節の変化を教えてくれる風の匂いをかいでみたり、家から見える景色をぼんやり見つめるのが大好きです。
この前実家で昔のアルバムを整理していたら…
なんということでしょう。
3歳のころから、自分用のイスを外に運んでもらい、寒くてもずっと目の前の梅畑を眺めていたそうです。
小さなころの記憶や、その場所で経験した感動や発見は、間違いなく今のベースになっていますね…。
家の周りには森しかなくて、どの木に登れるかがステータスだった子供時代…
お母さんから「ご飯が炊けたよー」と大きな声で呼ばれるまで公園で遊び回っていました。
松茸だと思っていたものが椎茸だったり、キャビアだと思っていたものがトンブリだったり、
シャンプー後は走り回って乾かすように言われたり、
そんな困難もありつつ……、おてんば心は確実に育っていきました。
もしトウシューズを履いて、お母さんが毎日桃のコンポートを作って、
ドライヤーで髪を乾かした後に縦ロールに巻いてもらっていたりしたら…
それはそれは、今とはまた、全然違う感性になっていたんだろうなー、と。
(念のために言うておくと、お母さん、わたしはとても感謝していますよ。
ほんとに。だってトンブリ美味しいし…。)
そんなことを思いながら見返していた昔のアルバム。
お父さんの頭の上に乗っかって過ごしたあの家、
引っ越して弟が生まれてからお嫁にいくまで住んでいたあの家、
いつもお風呂に入れてもらっていた、古いふるいおばあちゃんち。
どの家にも、自分なりの基地があったり、いたずら描きをした小さな秘密があったなぁ。
なんてことを思い出しました。
そんな大切な衣食住のすべてを担う「家」という存在。
にも関わらず!減少する人口に対して、増え続ける新築。なんと、日本は2003年のペースで新築を造り続けた場合、
30年後の2040年には空き家率が43%に達するほどなんだそうです。
隣はいつも、がらーん状態…!美観や治安が悪くなるだけでなく、
人がいないのに手をかけなくちゃいけないことで行政コストは増加する一方。
そして、これは地方で起きている「タニンゴト」の問題ではなくこれから高齢化が進む東京だって、
ともすれば地方を上回る速度で空き家問題が深刻化すると言われています。
もはや日本全国の問題となった「空き家問題」は今こそ日本の住まいに構造的な変革を求めています。
そこで先日。そんな問題を日本国民みんなで解決していくために、
リノベーションエキスポジャパンにてアイデアコンペ行われました。
主催はリノベーションによる既存住宅流通の活性化を促進を事業とした、一般社団法人リノベーション住宅推進協議会さま。
住まいにはライフスタイルがつきもの。というか、ライフスタイルそのもの。
ということで、ライフスタイルプロデューサーとして、今回このアイデアコンペに審査員として参加させていただきました。
尊敬している先輩がたばかりで…本当に光栄。
審査委員長
■ 竹内 昌義東北芸術工科大学 建築・環境デザイン学科 教授/株式会社みかんぐみ 共同主宰
審査委員(五十音順)
■ 内山 博文リノベーション住宅推進協議会 会長/株式会社リビタ 常務取締役
■ 林 厚見 株式会社スピーク 共同代表/東京R不動産 ディレクター
■ 三浦 展 社会デザイン研究者/株式会社カルチャースタディーズ研究所 代表取締役
■ 村上 萌 ライフスタイルプロデューサー/株式会社ガルテン 代表取締役
■ 若林 恵 『WIRED』編集長(コンデナスト・ジャパン)
すでに一次審査で書類から選ばせて頂いていたので、最終審査となるこの日は公開プレゼン。
13組の皆さんが、全国各地から5分間に渾身の思いを込めてプレゼンテーションしてくれました!
14時から19時という長丁場でしたが、終始わくわくするプレゼンで、くぎづけ。
笑いどころをつくったり、BGMを持参したり、ウィッグや着ぐるみをかぶったり…
アイデアだけではなく、プレゼンテーションとしてみんな本気で構成を考えてきていました。
それでこそプレゼンテーションだよなあと感動。
そしてその他の審査員のかたとの最終審査タイム…
最優秀賞は、「AKY48公共圏」というテーマで、アイドルのパワーとそれをサポートするパワーを、
ひとつの経済活動として捉え、街を復活させていくというプランでした。
キャッチーなアイデアなだけでなく、考えていくと意外と理にかなっていて、
審議中に「これはもしやあまちゃんのような現象が街に起こるのか…!?」と、想像力を膨らませてくれる内容でした。
幼なじみで応募したという若き2人組、おめでとう!!
…そして、私も一次審査のときからイチオシしていて、そして本番で優秀賞を勝ち取られた、
「空き家×自治会」をテーマにした、あるプレゼンテーション。
本番になってびっくり。ほんとうに、ある自治会の会長さんでした!そりゃリアルなわけだ。
欲を言えば具体的なコンテンツをもう少しだけ冒険させていただきたかったけど、
空き家問題を解決して行く上で、確実に必要とされる自治会のチカラ。
こういった方が優秀賞をとって、そして実際翌日から行動に移してくださると思うと
すごく楽しみです。おめでとうございました!
最後にその他の入賞者のみなさんと。
みなさん遠路はるばるおつかれさまでした。
そして、会場に来ることができなかった応募者のみなさんの中にも良い作品が沢山あったので、
是非また来年応募してみてください。
ご一緒させていただいた素敵すぎる審査員のみなさま、
リノベーション住宅推進協議会さま、お声をかけてくださり心からありがとうございました。
今回参加させていただき、とても貴重な経験になりました。
リノベーション住宅推進協議会 会長でもある爽やかすぎる内山さんが、最後に…
『「空き家問題」は、「問題」ではなく「チャンス」という考え方もできます。
是非みなさんのチカラでより良い日本にしましょう。』という言葉で会を締めてくださいました。
私も今後日本に生きる上で、また仕事を続けていく上で、
ここまで深刻となっている空き家問題をジブンゴトにして自分なりに考えていこうと思います。
ジブンゴトにすることが、具体的な解決策を見つける上で1番大切なこと。(だと思う)
私の言葉でいうと、これが「カスタマイズ」だったり。
未来のためにも、ちゃんとした住まいを大切にしていきたいですね!ありがとうございました。
はじめまして!
今回も素敵なブログをありがとうございます☆
私自身、最近建築に興味がありまして、
今回の空き家に関する記事を楽しく読ませて頂きました。
また、「幼少時代の鮮明に覚えている記憶」ではなくて、ぼんやり思い出を探っていくと、今ある自分の原点が見えてきたり。
潜在意識というか、そこの部分はかなり今の自分に影響するものだなと日々感じています。
だからこそ、幼い頃から子供に与えてあげる環境も大切だなぁと思っています!
私は煎茶道の広報をしておりまして、
「住宅」と同様、伝統芸能離れをどうにか楽しく盛り上げていきたいなと思っています。
人との繋がりが光るライフスタイルを提案していきたいものです♪
ありがとうございます★小さい頃に自分の目でみたものや、匂いを感じた四季の変化など、
本当に今の自分のベースになりますよね。新築を建てるのもいいけど、自分のことだけでなく
長く大きな目で見て皆で改善していけたらと思います。
煎茶道!素敵ですね!是非色々教えてください♫
初コメントです!
最近村上萌さんを知ってブログや本をずっと読んでます(^^)
本当に考え方がステキで、そして分かりやすくて共感することが多いです(^^)
あたしわ建築系の勉強をしているのですごく共感しました(v_v)
もう少し考えるべきだなって思います(v_v)
またブログ楽しみにしてます(^^)
ありがとうございます♫私は建築のプロではありませんが、切り離すのではなく
ライフスタイルの一部として捉えつつ、問題は改善していきたいですよねー!
Just happened to discover your blog! you’re so adorable <3 these ancient pictures are so cute!
Love from France <3
Cécile
http://www.maxcebycecilej.com
Meci!! I also visited your blog too;) is so beautiful!Keep in touch please♡
初コメントです(*^^*)今日、初めて村上萌さんを知りました♪私も1987年産まれで、26歳です。
社長さんで羨ましいです。ステキで可愛い方ですね。私自身のことを話しますと、建築においては父が大工です。幼い頃父の作った家で暮らしてました。(自慢気)最近、寒いですね。温泉街や温泉郷に行って、温泉に浸かりたいですね。風邪に気をつけて頑張りましょうね(*^^*)