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意識する時間。

Tue, 7 August 2012

こんにちは。毎日暑いですね。
私の中で、街でスイカバーを食べている人は心なしかドヤ顔をしているというデータがたまってきた今日この頃。

この前オフの日に淡路島に行きました。
神戸の家からすぐ近くなので、これで3度目の淡路島。

世界最長の吊り橋でもある明石海峡大橋を渡っていた午前中。

気付くと帰り道だった夜の21時。

行きと帰りに同じ場所で写真を撮っているのに状況が全然違う事を感じて、
すごく楽しかったけど、あっという間だったことが改めて切なく感じました。

なんでだか先月屋久島で登山して以来、時間が流れているということを実感することが増えました。

登山自体はキツいものではありませんでしたが、屋久島へ行くギリギリまで寝不足やら仕事やらで
そのまま行ってしまったので、往復12時間かけて縄文杉を見に行く途中の切り株で休んでいる時、
ものすごく眠くなった瞬間がありました。

だけどそこでは、「ちょっと疲れたから先に行ってて。」とか「おんぶして。」とか、勿論「もうやーめた。」
なんてことが全く意味のない言葉で、そこでは「登る。」か「降りる。」かしかなくて、
どちらにしても自分の足で進まなくてはいけない選択肢しかありませんでした。

ゲームのようにリセットボタンもないし、例えばそこで突然ストップしたってキャンプの用意をしていないので
危ないだけだし、結局は自分で歩くしかありません。

その時に「なんか人生みたい。。」と感じました。

暑苦しい話かもしれませんが、人生だってこうして朝がきて日が暮れて毎日が刻一刻と過ぎていく。

結局は自分の足で進むか、別の道を行くか、はたまた降りていくか?それしかないのに、
あまりにも便利なものが多くて居心地がよくなり、自分を助けてくれるような気がする情報や、
なんとなくの繋がりに埋もれ、時にそれらは時間の流れを意識する妨げになっているような気がしました。

「山登りは人生そのものだ。」と
自由であり続けるために20代で捨てるべき50のこと」の著者、四角大輔兄貴がいつも言ってたけど、
なんとなく、ほんの少しだけ、こんな私でも実感できた気がしました。

同じ事をしているような気がしても、愛しい毎日は間違いなく刻一刻と過ぎていく。

結局は自分。

何を持って、何を食べて、何を選んで進んでいくのか。
能動的に選択して、時間を実感して意識していきたいと思いました。

今回、こんな風に切り株の中で思う事ができたのは屋久島での滞在をずっとサポートしてくれた
素晴らしいガイドさんの存在が大きかったと思います。

私たちが登山した日、縄文杉の近くは雨が降っていて、翌日の夜から台風がくるということもあり
少し荒れた風も吹いていました。

夜中3時に起きて登山の準備をして、真っ暗な中バスに乗る。

東京から来ていた数人の女の子グループが「雨で残念だね~」と話している姿を横目に、
いつも便利な生活をしている私も同じく、

「なんか、今日とかもう危ないんじゃないの?やめた方がいいんじゃないの?」と

心の中で宿に戻ってゆったりと眠りたいという欲望がこみ上げてきているころでした。

そんな時、ガイドさんが発した一言。
「森の1番素敵な顔が見れます。本当にラッキーですね。」
単純かもしれませんが、見える景色が変わりました。

緑の鮮やかさ、コケの生え方、共生している木と木。
何もかもがあまりにも自然で、雨を嫌だと思っていた自分はなんて受け身だったんだろう、と恥ずかしくなりました。

化粧をしているから、髪の毛が崩れちゃうから、お気に入りの靴が汚れちゃうから、
普段はそんな理由でしかめっ面して空を見上げていますが、

雨が教えてくれた森のあるべき姿とその空気は、自分も自然の中の一部であることを思い出させてくれて
本当に本当に心地のいいものでした。

写真の真ん中が、その素敵なガイドさんの田平(タビラ)さん
左がわたし。右が主人。。です。(まだ慣れないこの呼び方。)

田平さんは元々、私の中ではお話のなかでしか触れた事のないキコリさんで、ガイドさんを始められてからは
年間180回ほど縄文杉の登山に行かれているそうです。

にも関わらず、多分誰よりも森を毎回新鮮な気持ちで楽しみ、そして愛しているのがものすごくよく伝わりました。
私たちは田平さんのおかげで間違いなく見える景色が変わりました。ありがとうございました。

こちらでも自然を感じ、そして時間を意識しながら自分の足で選択していきたいと思います!

紹介してくれた大輔さんにも心から感謝。
屋久島へ行かれる際には、是非、早めにこの田平さんのツアーを予約する事をオススメします。



意識する時間。 への5件のコメント

  1. 2012年8月8日 7:59 AM

    萌ちゃんのおっしゃる「暑苦しい」記事を久しぶりに拝見した気がしてなんだか嬉しくなって思わずコメントしてます(お久しぶりです!)。
    私にとっても便利な生活は当たり前で雨が降ると傘を持たなきゃいけないわでもやもやしてばかりですが、時々傘をも捨ててずぶ濡れになってしまった方がもしかしたら楽なのかもしれないとさえ思います。最近四角氏の本をようやく読むことが出来たので、自分のペースでもっと削ぎ落とした生き方をしていきたいです。
    寝ぼけ眼で何が言いたいのかいまいちわからない文章ですが・・萌ちゃんの書いてくださるこういう文章を読んでるとなんだか嬉しくなってきますありがとうございます\^^/
    今日も素敵な一日をお過ごしください!

    >> 返信
  2. Chiai 2012年8月9日 1:10 PM

    「山登りが人生のよう」というのは、確かにそうかもしれないですね。
    そう感じて、山登りに魅力を感じる人は多いかもしれませんね。
    (私は、10年くらい山は登っていませんが^^;)
    私たちも自然の1部だという事、考えなくなってる事が、私にもあります。
    そして私も、「お化粧が崩れる」とか、「肌荒れが…」「髪型が…」とか気になって、その時しかない大事な瞬間をそんな事を考えている時があります。くだらないなと、後で後悔します。
    もしそれらが乱れてしまったって、その時を精一杯生きれる事の方が、生きている価値を感じます。
    私も、屋久島にいつか行ってみたいです(^-^)
    あと、もえさんにお願いがあります。
    もえさんのブログを私の、個人的なブログの記事に載せさせて頂きたいです。
    素敵な文章を多く書いてらっしゃるので、多くの人に見てほしいと、思いました(^^)

    >> 返信
  3. 村上萌 2012年8月16日 1:58 AM

    >碧さん
    みどりちゃーん!
    眠いところありがとうーーーーー!!
    そうなの。サイトもオープンしたし、こっちでは
    暑苦しくいこうと思って!!
    いいかな?w
    削ぎ落すのは勇気いるけど、簡単にいうと整理整頓だよね。
    自分らしく作っていければベスト♫
    素敵な毎日をね!
    またお会いできるのを楽しみにしています♫

    >> 返信
  4. 村上萌 2012年8月16日 2:01 AM

    >Chiaiさん
    コメントありがとうございます♫
    ほんと、ちょっと見えづらくなってるけど
    本質っていつもシンプルですよね。
    Chiaiさんのブログに引用、是非☆嬉しいです。
    どんな記事になったかまた教えていただけると
    嬉しいです~!
    今後ともよろしくお願いします!

    >> 返信
  5. モップ 2012年9月10日 1:15 PM

    私も友人と5月末に田平さんのガイドで屋久島の素晴らしさを知りました。萌さんと同じように朝から雨降りで、正直ガッカリしていたところへ田平さんの「今日はラッキーですよ!雨の屋久島は素晴らしいです!」の一言で180度気分が変わりました。後は萌さんが体験されたとおりです。嬉しくて思わず書き込みました。

    >> 返信

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