

Wed, 19 May 2010
今日は遅めのスタート、10時9分の急行に乗って仕事へ向かう。
駅に着いたのは9時55分。
彼らの開店は10時。
あれだけ冷静な分析していたクリスピークリームの行列に並びたくなってしまった。
先に並んでいるのは20名程。ドーナツ受け渡すぐらいだからすぐだろう、と
陰に隠れて、高いヒールを脱ぎカバンに忍ばせたペタ靴に履き替えた。
いざとなったら猛ダッシュの覚悟。
マリンモードで頭にまいたスカーフも、こうなったらハチマキにしか見えない。
ドキドキ…
笑顔で開店のドアを開くお姉さん。
みんな嬉しそうに中へ進む。
私だって例外じゃない。
ドーナツはあまり好きじゃないけど、甘い匂いに包まれ込みあげる幸せな気持ち。
窓にうつる自分の姿も、ペタ靴だってドーナツをかじる女の子らしくていいかも
スカーフだって、フランスだったらお菓子を作るときはきっとこんなスタイル。
広がる期待。
高鳴る鼓動。
1分ごとに気にしてしまう時計。
時刻は10時5分。
メニューを渡され、わたしの番まであと5人ぐらい。走る準備、いよいよ足踏みを始める。
ふいに後ろから聞こえた
「萌ちゃん?」
振り替えるとイケイケな後輩の姿。
ワンダーランドへの留学から、我にかえった。
ペタ靴で足踏みをしながらメニューを握り締めるわたし。
頭には妙にバランスの悪いハチマキ。
頭に流れていたシャンゼリゼのBGMはプツッと演奏停止。
腰に手をあて驚きも押しころし、すかして事情を説明すると
「もう諦めた方がいいよ」
「えっ?」時刻は10時7分。
前のお客さんが、なぜか2ダースも購入している。
メニューを静かにお店に返し、何事もなかったかのように猛ダッシュした。
ホームでのまさかの2分間は、そば茶を飲んで楽しんだ。
そんな1日が今日も始まる。
